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信号待ちをしていたお散歩中の園児たちの列にブレーキとアクセルを踏み間違えた車が突っ込む最悪の人身事故(じんしんじこ)を皮切りに、全国で高齢ドライバーによる事故が相次いでいます。だたでさえ少子化の進む日本で未来のある子供やまだ若い親子が死亡するような事故はやるせなく大変残念で悲しいことです。とはいえ、高齢ドライバーへの一方的な批判(ひはん)や強制的(きょうせいてき)な運転免許取り消し、はく奪は解決にはなりません。高齢ドライバーには運転をする必要がある現実や理由があり、相互関係(そうごかんけい)の立場を理解して協力出来ることには手を差し伸べお互いにとって安全な社会を構築していくことが望まれます。
最近は共稼ぎの子供夫婦の代わりにお孫さんの送迎をしたり、買い物をしたりして家庭を手伝うおじいちゃん、おばあちゃんも多いようです。交通手段の限られた地方の田舎などでは車がない状況は買い物など日常生活にも困り、死活問題(しかつもんだい)にもなります。こうした買い物弱者(かいものじゃくしゃ)のシニアドライバーが運転免許証を返納後、買い物が出来るサポートなど、安心して今までの生活の水準を保てる環境(かんきょう)の整備(せいび)、また交通事故被害者を守る法整備なども必要になるでしょう。
運転免許証自主返納、高齢の親にどうやって切り出せばいいの?
周りと比較しても元気だし、孫の送迎や買い物などの家の手伝いやドライブが生きがいになっているし、’まだまだ大丈夫’と豪語する、運転歴45年で無事故を誇っている高齢の親に対し、’もう70歳だし、健康に見えて心筋梗塞(しんきんこうそく)や脳梗塞(のうこうそく)、脳卒中(のうそっちゅう)など突然死のリスクはあるし、認知症なども心配。事故を起こしたら怖いからそろそろ運転は止めよう’とストレートに伝えすぎると気分を害したり、傷ついたり、気を悪くするかも知れません。せっかくご本人はポジティブに若いと思っているのに、高齢者の病気のリスクを話すことで本人が逆に心配し過ぎてしまうかもしれません。精神的に悪い効果になってしまうかもと話を切り出すのを躊躇(ちゅうちょ)してしまう方も多いかも知れません。またご本人が自主返納(じしゅへんのう)を拒否(きょひ)するかも知れません。
ご本人は自由に運転できることで自立した生活を営めていることに自信を抱いています。老化に伴う自身の体力や身体機能の低下や既往症(きおうしょう)などですでに生活上の制限を感じているため、このうえ運転する自由を奪われることはまた一つの喪失感(そうしつかん)につながり、自尊心(じそんしん:プライド)を傷つけられることにもなり、精神的に窮地(きゅうち)に追い込む可能性もあります。とても繊細(せんさい)な問題です。高齢の親御(おやご)さんのこころを傷つけることなく優しく話し合うにはどうしたらいいのでしょうか?
高齢ドライバーの身体機能などを理解する
ご本人がご自身の身体的、認知的な衰えを自覚している場合、運転免許証の更新時には多くの高齢者の方が警察署に自主返納を行うそうですが、ご本人が自覚していない場合もまた多くあります。
その一つが高齢ドライバーの視力です。ピントがズレていたり、老眼や白内障など加齢による視力の低下で視野がぼやけていたり、狭くなっていたり、色の判断が鈍くなっていたりと若いころに比べると見え方にかなり違いや変化が出てくるのです。日々の生活の中で徐々に低下しているため、機能低下の自覚が薄い場合があるのです。
もう一つが認知機能です。若いころと比べて老化による認知機能の低下は仕方のないことです。認知機能が低下すると判断に時間が掛かり、その判断から行動するまでにまた時間が掛かるため、万が一のとっさの場面で直ぐに対処ができず、パニックを起こしたり、フリーズしてしまったり、次にすべき行動が伴わなかったりしてしまいます。
車に小さなこすったような、ぶつかったような傷や痕跡があったり、車線内をまっすぐ走行できず、はみ出し走行気味になっていたり、車間距離をうまく取れていなかったり、車庫入れができていないなどの変化は高齢ドライバーの視力や見え方の変化、認知機能の低下などによって起きている可能性があります。これらの変化を見逃さないようにして下さい。高齢の親御さんの運転が心配な時は、運転免許証の自主返納を促す前にまず親御さんに気が付かれないようあくまで自然に親御さんの運転を一度じっくり観察して見て下さい。
危険な運転の注意信号をリストアップして書き出す
高齢の親御さんは果たして安全に運転できているのでしょうか? 親御さんが普段通っている走り慣れた場所、スーパーマーケットや病院などに同乗し、一緒に連いて行き、どんな運転なのか、運転を止めた方がいい行動は無いか、リストアップしておくといいでしょう。高齢ドライバーの運転能力を客観的にチェックすることで、ご本人が客観的な意見を素直に受け入れて、冷静に考えてみる良い機会もになります。話を切り出す時や説明する時の確かな材料になりますし、リストアップして紙に記しておくことで感情的になったり、頭が真っ白になった時にとても助かり冷静に対処ができます。
またなぜ運転が必要なのか、運転を諦めた時、車以外の交通手段はあるのかどうかをしっかりとチェックして考えておいてあげる必要があります。特に普段車で行っているスーパーマーケットや病院など日常生活に車が無くても支障がない環境が無ければ、便利な車での移動を高齢ドライバーがなかなかあきらめることはないでしょう。
また車で移動が出来ない事で家の中で孤立してしまわないように考えてあげる必要もあります。家族、親戚、ご近所、友人など、地元でのコミュニティーのつながりも考えておかねばなりません。この人間関係やコミュニティーの中でスーパーマーケットや病院などに交代で送迎ができるボランティアの有無、現実的な交通機関を確保する環境を整えて運転をあきらめても今まで通り自立的な生活を続けて行ける安心感を高齢ドライバーにわかっていただくことが重要です。
〇家族や友人による買い物や病院などの送迎の日時を決めて置き、交代で助ける
〇家族がUberや地元のタクシーなど高齢者が出掛ける時に簡単に頼めるようにしておく
〇公官庁や自治体、NPO団体の送迎サービスの有無を調べる
〇公共交通機関は高齢者にとって利用しやすいのか調べる
〇車をあきらめるうえでの経済効果を高齢者に説明する(保険などを含む車を所持するためにかかるコストと送迎サービスやタクシーなどを併用することで経済的に安価で済むこともある)
車をあきらめる気持ち
高齢ドライバーの心身機能、認知機能と危険な運転の注意信号を踏まえて優しくアプローチして家族全体のこととしてじっくり話し合うことをお薦めします。高齢者の日常生活で車は欠かせないと言う強い思いを尊重し、それをあきらめることは簡単でないと言う認識と共感を忘れずに話しましょう。運転することを止めるべきと非難することなく時間を掛けて話すことが大切です。長年運転をしてきたのですから生活の質が変わるほどの大きな変化になり、動揺するのは当たり前です。ご本人が理解して、納得して心境の変化がある程度収まるまでは多少時間が必要になるかも知れません。誰しもどこかで人のご迷惑になるようなことは避けたいと思っています。
運転免許卒業カード
これまでの安全運転歴に感謝し、自主返納によって人生に区切りをつける運転からの卒業をお祝いし、卒業カードが発行されます。運転免許証を奪われるとか、失ってしまうと考えるのではなく、運転することを卒業するという考え方です。ニュースで拝見したのですが、50年近く運転をしてきた旦那さまに奥様が’お疲れさま’と言っていたのが印象的でした。これからはご夫婦二人で車ではなく、電車で旅行を楽しまれるそうです。
運転免許卒業者優遇制度(香川県)、免許自主返納サポート制度(大阪府)など各地都道府県、自治体で様々な取り組みがすすめられています。
各都道府県ごとの高齢運転支援サイトを参照ください。
危険運転の赤信号が点滅中!でも運転に固執する高齢ドライバー
認知症の成り始めの段階などはご本人も自分の状況をうまく把握できず、相当いら立っている時期なので頑なに現状を変えず、断固拒否、反対の態度を表すことがあります。そういう場合は家族がこころから心配して自主返納を促してもご本人にはうまく伝わらないことがあります。認知症や精神疾患などで急を要する場合は、免許取り消しの手続きを取りましょう。
道路交通法で認知症などの疾病で安全運転が著しく困難な場合、公安委員会によって免許の取り消し、免許の効力停止が定められています。お近くの警察署でも相談できるそうです。
過去に自宅介護を受けていた認知症の親御さんがちょっと目を離した隙に徘徊してしまい、踏切の中に入り込んで電車を止め、その賠償金が子供さんにまで及んだニュースがありましたが、万が一、高齢の親御さんが人身事故を起こし、実刑を受け、被害者家族が民事訴訟法を起こして賠償金を求めた場合、家族にも原因があると認められてしまった場合、家族にも賠償義務が発生してしまう可能性もあります。例えば高齢ドライバーに既往症や認知症などの疾病があるのを知ったうえで、大した治療も処置も施さないままで運転していることを放置していたと認められた場合です。ご家族が認知症かもと疑う場合は医師からご本人に自主返納を促してもらう方法もあります。
自主返納した有名人芸能人
伊藤四朗(いとうしろう 俳優 1937年6月15日 82歳)
エリート警視の娘と居眠り刑事でお馴染みのTVドラマ”おかしな刑事”のお父さん刑事役、伊東四朗さんは78歳で自主返納されました。免許更新時に認知機能検査を受けなければならないことを知り、あぁ自分もそんな年齢になったのかと認識し返納を決めたそうです。車だと渋滞などで時間がまったく読めないけれど、電車はいつも正確でいいと返納後しみじみとお話されたそうです。
尾木直樹(おぎなおき 通称尾木ママ 1947年1月3日 72歳)
72歳で今年自主返納。運転歴44年、警察署に自主返納を高齢ドライバーの理解につながればうれしいとご自身のブログで発表されました。
黒柳徹子(くろやなぎてつこ 女優 ユニセフ親善大使 1933年8月9日85歳)
昨年84歳で免許更新時に更新することを辞めたそうです。黒柳徹子さんのように自主返納ではなく、更新を辞める方も多いそうです。
杉良太郎(すぎりょうたろう 歌手 1944年8月14日 74歳)
’人に迷惑を掛けてはいけないな。後の祭りにならないように早く決断’
70歳の免許更新時に認知機能の反応が以前とは違うと感じたため更新せず自主返納したそうです。運転歴は50年だったそうです。警察署に自主返納をして、その代わりに運転経歴証明書が発行されたそうです。この運転経歴証明書は運転免許証のように自己証明書や本人確認証として使用できるほか、各種の特典付きでタクシーやバスなど公共交通機関の優待券や無料パス、自主返納サポート協議会加盟店の一部ホテルやレストラン、各自治体では美術館などの割引もあるそうです。(各自治体により異なります)この運転経歴証明書は自主返納した日から遡り5年の経歴を証明するものです。
警察庁によると、現在65歳以上のドライバーはおよそ1700万人でうち昨年2018年の返納はおよそ27万人だったそうです。75歳以上の高齢ドライバーはおよそ163万人にのぼり、更新時に認知機能検査が実地され、うち約5万4千人が認知機能が低いと判断されました。来年2020年3月からは改正道路交通法が施行されます。運転免許更新時の認知機能検査において記憶力、判断力が乏しいと判断された場合、医師の診断が義務付けされます。
ご本人が時を知り、自覚を持って運転免許を自主返納することは素晴らしい社会への責任の持ち方と言えるのでないでしょうか。
イギリスではエジンバラ公フィリップ殿下97歳で運転免許証を返上
昨年2018年1月に英国エリザベス女王Ⅱ(Elizabeth II Queen of the United Kingdom and the other Commonwealth realms Elizabeth Alexandra Mary Windsor 1926年4月21日生誕)の伴侶、エジンバラ公フィリップ殿下(Prince Philip Duke of Edinburgh 1921年6月10日生誕)が愛車で運転中に衝突事故を起こし、御自慢のレンジローバーが横転するというニュースを覚えていらっしゃいますでしょうか? 奇跡的に横転した車両から助け出され、怪我もなかったのですが、この事故の後も殿下はシートベルトを着用せずに運転したり、女王もシートベルト不使用を激写されたりと国民から高齢ドライバー(お二方に関しては超のつくご高齢ですが)の是非を問われる声が多く上がりました。その後フィリップ殿下は当時97歳で大好きな運転を断念、ご自身の運転免許証を返上しました。
昭和🐧さん:
エリザベス女王Ⅱは第二次大戦中に運転免許証を取られて以来、長年に渡りご自身での運転を楽しまれているの。25台にもなる高級車をお持ちで1000万ポンド(およそ13億7千万円)超えの超豪華なコレクションだそうよ。イギリスではフィリップ殿下もエリザベス女王も運転をする必要はないけど、無二の運転好きなの。助手席にお供の方が一緒に乗車してる場合が多いけど、ひとりでも運転って話しも聞くわね。ちょっと日本の皇室では考えられないでしょ?? 女王は92歳でまだ運転してまーす。何度もシートベルト不使用で注意されてます。国民は心配してますよ!
世界的にみると運転に年齢制限は特になし 海外の高齢ドライバー事情
中国を除いて運転をすることに年齢制限はありません。
中国では70歳で免許は取り消しになり、60歳から身体検査が必要になるそうです。バスやトラックなど大型車両や特別車両は特に厳しい制限が課されるようです。
アメリカでは年間約1400万人が65歳以上の高齢ドライバーの起こす事故に巻き込まれたという報告があり、これは飲酒運転による事故に比べて遥かに多いそうです。アースとラリア、ニュージーランドでは運転できない疾病や身体のコンディションが200ページほどの冊子にすべて記載されています。運転をする際に危険かも知れない既往症などは自己申告しなければなりません。(自己申告した場合、医師の診療を受け、医師が運転を許可しない場合は免許は所持できません)
イギリスは70歳から制限を設けていて70歳で新しくライセンスを取り直し、その後3年ごとに新しく書き換えを要します。運転を安全に出来るかどうかは自己判断に任されていますが、既往症や身体障害を持つ方はMobility Centre Driving Assessments(日本の認知機能検査のようなもの)を受けることが推奨されています。
日本政府も75歳以上を想定に高齢者専用の免許証(自動ブレーキや安全装置機能付きの車に限って与えられる)が来年2020年以降に導入される見込みですが、高齢者からの反発をおそれてか、取得義務は見送りにし、申告制及び、選択制で進められる見通しで、意味が無いのではないか、解決にはならないなどと否定的な意見が多く、相次ぐ高齢者ドライバーによる事故を減らすことにつながるのか不明瞭だという見方が多いそうです。
東京都、急発進防止装置、踏み間違い加速抑制システムを9割補助
2019年6月11日令和元年 都議会第二回定例会において小池百合子都知事はブレーキとアクセルの踏み間違い防止装置、急発進防止装置、踏み間違い加速抑制(かそくよくせい)システムなどの装置の9割負担を発表しました。他の都道府県にも広がれば多少の抑止力につながるのではないでしょうか。東京都在住の高齢ドライバーはこのような装置を1割程度の自己負担(じこふたん)で取り付けられるので是非一考をしていただきたいです。
昭和🐧さん:
全国展開のオートバックスでは’ペダルの見張り番’3万2399円(税込)
トヨタでは’踏み間違い加速抑制システム’5万5080円(税込)取り付け費別
ダイハツでは’つくつく防止’3万4560円(税込)取り付け費2万9030円
ナンキ工業(株)’STOPペダル’などだいたい3-5万くらいね。簡単に取り付けられて元にも戻せるらしいし、ドライバーに合わせて調整できるようですよ。
1割なら3000円から5000円の自己負担で済みますので是非(ぜひ)予防対策を講じてほしいわ。 (^_-)-☆
高齢者にやさしい交通システム
低速(ていそく)モビリティ電気自動車と言う自転車くらいの時速の乗り物がヨーロッパを中心に普及(ふきゅう)し始めています。時速的には20キロ程度です。時速30キロ以下の事故では死亡の可能性が1%以下にまで激減(げきげん)するため、高齢者に低速モビリティ電気自動車を推奨(すいしょう)して行こうと言う動きです。未来の自動運転も含め、様々な選択肢(せんたくし)があるようです。この電気自動車は一人乗りと二人乗り用があり、最高速度は訳60キロでお値段は100万円と少しお高めですが
高齢者への助成金があるそうです。また電気自動車よりも小回りの利く電動カートや電動車いすなどは最高速度は6キロで動きがスムーズでその場で360℃回転もし、免許が不要です。電動車いす(WHILL Model C)は約45万円で介護保険適用者の方は月々2700円でレンタルも可能です。一週間の無料レンタルもあるそうですのでお試しが出来ます。フル充電(5時間)で約16キロメートルの走行が可能です。選択肢が多ければ多いほどご自身の生活に最良のものを選べそうです。
昭和🐧さん:
低速モビリティ電気自動車じゃないけど最近、片足乗りスクーターに高齢者が乗ってるの時々見かけるのよね。流行ってるのかしら? (*^-^*)
明治🦉ばあちゃん:
いつまでも若いと思いたいけど、過信(かしん)はダメじゃのう。余生(よせい)はなるべく人様(ひとさま)に御迷惑かけずに済むように静かに送りたいのう。
平成🦆くん:
ばあちゃんたちシニア層は日本が戦中、戦後の混乱の中から今の平和な日本を築いて来てくれたんだから、マジ、リスペクト!(尊敬しますって意味らしい)いつまでも若々しく元気でハッピーでいてほしい。
この際自賠責保険以外に任意保険を細かく見直し
歩道を歩いていただけで事故の巻き添えになる危険なご時世(ごじせい)にもう一度自賠責保険(じばいせきほけん)と車両任意保険(しゃりょうにんいほけん)を見直しておくことも重要です。年齢別に見ると確かに高齢者の事故件数は高くなっていますが、16‐19歳の未成年(みせいねん)ドライバーの事故件数は高齢ドライバーよりも高いのです。特に未成年ドライバーは責任の能力が低いうえに自賠責保険にさえ加入(かにゅう)していないケースが多いので要注意です。日本では任意保険の加入率が88%とほとんどのドライバーが任意加入していますが、まだ12%のドライバーが非加入(ひかにゅう)である現実があります。自賠責保険への加入は運転をするうえで義務化されていますが、保険の対象外の項目を理解し、それを補う(おぎなう)ための任意保険(人身傷害保険、搭乗者傷害保険、自損事故保険、無保険車障害保険、車両保険など)をチェックして考えておく必要があります。保険の思わぬ落とし穴に陥らないようにこの機会(きかい)にしっかり見直してみてはどうでしょうか。例えばご主人の車を借りて運転していた奥様がたまたま間違えで庭の手入れをしていたご主人を轢いてしまった場合、ご主人に対して自賠責保険は適用しません。良く理解していないと後々に困る場合もあります。転ばぬ先の杖(ころばぬさきのつえ)にしていただきたいです。
まとめ
高齢ドライバーの自主返納にはまだまだ多くの問題を含んでいます。年老いた親御さんの安全を願うからこそ悪役を買ってでもこの繊細な問題について話しを切り出さなきゃいけないとなると気持ちも沈みますし、罪悪感さえ感じてしまうかもしれません。運転に危険な赤信号の要素が見受けられる高齢者ドライバーに車をあきらめさせることは高齢者の安全だけでなく他の無実の人の命を守ることにもなります。時間はかかるかも知れませんがいつか理解してくれます。認めなくても心の奥では人生の最期の辺りで誰かの命を奪い、罪を犯してしまうことなど誰も望んではいません。そろそろ返納した方がいいのかなと分かっている方も実は多いのではないのでしょうか?でも車は必要不可欠に感じてしまう。。。どうしたら車無しで今まで通りの生活を続けられるのか、ぜひ一緒に考えてあげてください。選択肢を見出して提示してあげてください。ほんの少し手を差し伸べて協力してあげるだけでみんなにとっても社会にとっても最良な決断を下せるチャンスを高齢ドライバーに示唆(しさ)できるのではないでしょうか。
大正🦉ばあちゃん:
ありがとうねぇ、たすかるのう。ほほぉぉぅ💛
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